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今月の主題 日常臨床にみる水・電解質と酸塩基平衡 K代謝とその異常
K代謝と酸塩基平衡
著者: 竹本文美1
所属機関: 1虎の門病院腎センター
ページ範囲:P.884 - P.886
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●生体内でK代謝と酸塩基平衡は互いに連関して動く.それは,酸塩基平衡異常が細胞内外でのK+分布の調節と腎におけるK+の排泄の調節に影響を及ぼすからであり,逆に,血漿K濃度も細胞内外でのH+分布や腎での滴定酸やアンモニウムの排泄をコントロールするからである.ゆえに,アシドーシス・アルカローシスを補正するときには血漿K+濃度の変動に注意を要する.
●一般にはアシドーシスでは高K血症であり,代謝性アルカローシスでは低K血症であるが,下痢と尿細管性アシドーシスでは,代謝性アシドーシスであるが低K血症がみられる.
●生体内でK代謝と酸塩基平衡は互いに連関して動く.それは,酸塩基平衡異常が細胞内外でのK+分布の調節と腎におけるK+の排泄の調節に影響を及ぼすからであり,逆に,血漿K濃度も細胞内外でのH+分布や腎での滴定酸やアンモニウムの排泄をコントロールするからである.ゆえに,アシドーシス・アルカローシスを補正するときには血漿K+濃度の変動に注意を要する.
●一般にはアシドーシスでは高K血症であり,代謝性アルカローシスでは低K血症であるが,下痢と尿細管性アシドーシスでは,代謝性アシドーシスであるが低K血症がみられる.
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