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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻5号

1997年05月発行

文献概要

今月の主題 日常臨床にみる水・電解質と酸塩基平衡 K代謝とその異常

高K血症の治療

著者: 小野田教高1 栗原怜1

所属機関: 1春日部秀和病院腎臓内科

ページ範囲:P.894 - P.896

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ポイント
●高K血症の治療に心電図のモニターは必須であり,主要な所見はテント状T波,QRS幅増大,P波平低化などである.
●血清Kが6mEq/lを超える場合は,原因のいかんにかかわらず緊急治療が必要である.
●高K血症の緊急治療で用いる薬剤は,グルコン酸カルシウム,重炭酸ナトリウム,グルコースーインスリン,陽イオン交換樹脂などである.
●最も速効性のある薬剤はグルコン酸カルシウムであるが,血清K値は影響を受けない.
●治療の最終目標は,体内のKプールを減らすことであり,摂取量の制限と排泄の促進が重要である.
●高K血症を誘発する薬剤や,輸液中のK濃度についても十分注意を払う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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