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今月の主題 日常臨床にみる水・電解質と酸塩基平衡 K代謝とその異常
低K血症の治療
著者: 安藤康宏1
所属機関: 1自治医科大学腎臓内科
ページ範囲:P.897 - P.899
文献購入ページに移動●K欠乏の原因に対する対応が治療の根幹であり,さらに欠乏が予測されるときは予防的にK補給を考えるべきである.
●Kのほとんどは細胞内に分布しており,血清K濃度からは欠乏量を予測できないので,血清K濃度をチェックしつつ補正を行っていくこと.
●K補給では食事性K摂取量を第一とし,安易に静脈内投与は行わない.
●不整脈,肝性脳症,ジギタリス中毒は低K血症で増悪するので,軽度(3.0<K<3.5mEq/l)の低K血症でも補正すべきである.
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