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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻5号

1997年05月発行

文献概要

今月の主題 日常臨床にみる水・電解質と酸塩基平衡 酸塩基平衡とその異常

代謝性アルカローシスの鑑別診断

著者: 緒方浩顕1 里見明代1 衣笠えり子1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院腎臓内科

ページ範囲:P.909 - P.911

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ポイント
●代謝性アルカローシスは,血液pHの上昇,高CO3血症および低Cl血症を呈する病態である.
●代謝性アルカローシスの原因としては,アルカリの投与,H+の喪失およびCl-の喪失があるが,加えてアルカローシスを持続させる因子が存在しなければ腎の代償作用により急速に是正される.
●病態を理解するうえで,発生因子と持続因子を区別して考える必要があるが,臨床症例では多くの因子が複雑に絡み合っていることが多い.
●代謝性アルカローシスを合併する疾患,病態は多く存在するが,細胞外液の喪失の有無を知ることが鑑別診断において重要である.このため,尿中Cl濃度,生理食塩水投与に対する反応性が,診断の大きな手掛かりとなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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