文献詳細
文献概要
今月の主題 日常臨床にみる水・電解質と酸塩基平衡 酸塩基平衡とその異常
呼吸性アシドーシス・アルカローシスの鑑別診断
著者: 大野彰二1
所属機関: 1自治医科大学呼吸器内科
ページ範囲:P.912 - P.913
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●PaCO2の上昇・減少に基づく酸塩基平衡障害が呼吸性アシドーシス・アルカローシスである.
●単純性の酸塩基平衡異常か混合性の異常かの鑑別診断は,代償機転の程度をみるか,CO2-HCO3-ダイアグラム上データをプロットして判断する.
●代償作用
急性呼吸性アシドーシスΔHCO3-=0.1×ΔPaCO2
慢性呼吸性アシドーシスΔHCO3-=0.4×ΔPaCO2
急性呼吸性アルカローシスΔHCO3-=0.2×ΔPaCO2
慢性呼吸性アルカローシスΔHCO3-=0.5×ΔPaCO2
●呼吸性アシドーシス・アルカローシスの診断は血液ガス所見ばかりでなく,病歴や他の検査データを参考に診断する.
●PaCO2の上昇・減少に基づく酸塩基平衡障害が呼吸性アシドーシス・アルカローシスである.
●単純性の酸塩基平衡異常か混合性の異常かの鑑別診断は,代償機転の程度をみるか,CO2-HCO3-ダイアグラム上データをプロットして判断する.
●代償作用
急性呼吸性アシドーシスΔHCO3-=0.1×ΔPaCO2
慢性呼吸性アシドーシスΔHCO3-=0.4×ΔPaCO2
急性呼吸性アルカローシスΔHCO3-=0.2×ΔPaCO2
慢性呼吸性アルカローシスΔHCO3-=0.5×ΔPaCO2
●呼吸性アシドーシス・アルカローシスの診断は血液ガス所見ばかりでなく,病歴や他の検査データを参考に診断する.
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