文献詳細
図解・病態のメカニズム 腎疾患・5
文献概要
K+チャネルは言うまでもなく,興奮性膜においては活動電位,非興奮性膜においては膜電位の維持やKの輸送に大きく関わる蛋白質である.現在では大きく2つのチャネルのグループがあり,1つは6回膜貫通蛋白である電位依存性K+チャネル(Kv)で,もう1つは2回膜貫通蛋白である内向き整流性K+チャネル(Kir)のファミリーである.
腎臓においては,KvチャネルはKv1のファミリーがあるとされているが,生理的な意味はわかっていない.KirではROMK(Kir 1),Kab(Kir 3),CIR,u-KATP(Kir 6)などが腎臓に存在している.これらの2回膜貫通型チャネルは,SUR(sulfonylurea受容体)とともに機能単位をなすものがある.このほかには,Ca-dependent K(maxiK)や,intermediate conductance K+チャネルがあるほか,8回膜貫通型のK+チャネルも報告されている(ASN,New Oleans,1996).K+チャネルの異常は,循環器領域におけるQT延長症候群が有名である.電解質代謝についてはBartter症候群がその可能性を指摘されている.
腎臓においては,KvチャネルはKv1のファミリーがあるとされているが,生理的な意味はわかっていない.KirではROMK(Kir 1),Kab(Kir 3),CIR,u-KATP(Kir 6)などが腎臓に存在している.これらの2回膜貫通型チャネルは,SUR(sulfonylurea受容体)とともに機能単位をなすものがある.このほかには,Ca-dependent K(maxiK)や,intermediate conductance K+チャネルがあるほか,8回膜貫通型のK+チャネルも報告されている(ASN,New Oleans,1996).K+チャネルの異常は,循環器領域におけるQT延長症候群が有名である.電解質代謝についてはBartter症候群がその可能性を指摘されている.
掲載誌情報