文献詳細
演習 腹部CTの読みかた・2
文献概要
Case
50歳,男性.既往歴:食道静脈瘤.
4年前より肝機能異常を指摘されていた.2年前に吐血の病歴があり,食道静脈瘤の内視鏡的硬化療法を受けている.外来の採血で血中AFP値が28ng/mlとやや高値を示し,肝腫瘍の存在の有無を判定するためにCTが施行された.血小板7.5万/ml,血中アルブミン3.2g/dl,血清ビリルビン1.7mg/dl,プロトロンビン活性値63%,HCV抗体陽性.2年前の入院時にICG15分値は28%であった.なお,CTに先行して腹部超音波検査が行われている.肝に明らかな腫瘍は認められないが,肝右葉は肋骨弓下に入り観察は十分でないとの報告であった.
50歳,男性.既往歴:食道静脈瘤.
4年前より肝機能異常を指摘されていた.2年前に吐血の病歴があり,食道静脈瘤の内視鏡的硬化療法を受けている.外来の採血で血中AFP値が28ng/mlとやや高値を示し,肝腫瘍の存在の有無を判定するためにCTが施行された.血小板7.5万/ml,血中アルブミン3.2g/dl,血清ビリルビン1.7mg/dl,プロトロンビン活性値63%,HCV抗体陽性.2年前の入院時にICG15分値は28%であった.なお,CTに先行して腹部超音波検査が行われている.肝に明らかな腫瘍は認められないが,肝右葉は肋骨弓下に入り観察は十分でないとの報告であった.
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