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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻5号

1997年05月発行

文献概要

演習 腹部CTの読みかた・2

食道静脈瘤の既往のある50歳の男性

著者: 岩田美郎1

所属機関: 1東海大学医学部放射線科

ページ範囲:P.969 - P.977

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Case
 50歳,男性.既往歴:食道静脈瘤.
 4年前より肝機能異常を指摘されていた.2年前に吐血の病歴があり,食道静脈瘤の内視鏡的硬化療法を受けている.外来の採血で血中AFP値が28ng/mlとやや高値を示し,肝腫瘍の存在の有無を判定するためにCTが施行された.血小板7.5万/ml,血中アルブミン3.2g/dl,血清ビリルビン1.7mg/dl,プロトロンビン活性値63%,HCV抗体陽性.2年前の入院時にICG15分値は28%であった.なお,CTに先行して腹部超音波検査が行われている.肝に明らかな腫瘍は認められないが,肝右葉は肋骨弓下に入り観察は十分でないとの報告であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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