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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻5号

1997年05月発行

文献概要

日常診療に必要なHIV感染の知識・2

抗HIV療法の実際—最近の進歩

著者: 岡慎一1

所属機関: 1国立国際医療センターエイズ治療研究開発センター

ページ範囲:P.979 - P.981

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 HIV感染症は,感染から免疫力の低下した状態のAIDS発病まで平均10年から13年といわれている慢性のウイルス疾患である.しかし実は,この病気は非常に個人差が激しく,感染から1〜2年でエイズになってしまう患者(約5%)から,感染後15年以上を経過してもいまだ全く免疫能の正常な患者(約5%)までさまざまである.この差を規定する因子として,ウイルス側およびホスト側のいくつかのファクターが考えられるが,この2〜3年の間にHIV感染症の病態に関する非常に重要な知見が明らかにされてきた.このような長い経過をとる疾患の治療には,病態の理解に基づいた治療が重要である.したがって本稿においては,はじめにHIV感染症の病態について述べ,次に新たに認可されつつあるプロテアーゼ阻害剤を含む併用療法の実際について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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