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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻5号

1997年05月発行

文献概要

CHEC-TIE—よい医師—患者関係づくりのために・5

患者がその日の診察に満足していないようにみえたとき

著者: 箕輪良行1 柏井昭良2 竹中直美3

所属機関: 1自治医科大学大宮医療センター総合医学第2 2自治医科大学看護短期大学 3日鋼記念病院医学情報部

ページ範囲:P.992 - P.993

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症例 紹介されてきたが入院困難な老婦人
 68歳,女性.ヤマダさんはサトウ先生の紹介状を持って夫と同伴で診察室へ入ってきた.胃ポリープで普段から受診しているが,発熱と嘔気,食欲不振でみてもらったところ肝機能障害を認め,肝炎と診断された.サトウ先生の病院に入院できないため,私のところを紹介されてきた.
 地味で落ち着いた装いの婦人が,手提げの紙袋に入院支度と思われるものを用意して前のいすに座り,夫が後方の丸いすに腰掛けた.ヤマダさんは前かがみ気味に座り,不安気にみえた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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