medicina34巻5号

1997年05月発行

medicina Conference・21

息切れと下血を認めた85歳の女性

著者： 吉岡敏文¹ 陸門靖² 山崎聡³ 有田健一⁴ 大道和宏⁴ 平田知代⁴ 山木戸道郎⁵

所属機関： ¹国立岩国病院内科 ²広島拘置所医務課 ³広島逓信病院内科 ⁴広島赤十字・原爆病院呼吸器科 ⁵広島大学医学部第2内科

ページ範囲：P.994 - P.1006

　症例：85歳，女性．
　主訴：息切れ，下血．
　現病歴：6月頃から労作時の息切れが出現した．7月末になると安静時の胸部閉塞感が強まり，近医で酸素吸入を行うこともあった．8月29日に腹痛とともに便に新鮮血が付着していたことから，精査目的ならびに在宅酸素療法教育目的で8月31日入院となった．