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医道そぞろ歩き—医学史の視点から・25
ライデン大学の教育者ブールハーフ
著者: 二宮陸雄1
所属機関: 1二宮内科
ページ範囲:P.1008 - P.1009
文献購入ページに移動 シルヴィウスが死ぬ4年前の1668年の大みそか,ライデンの近くの寒村の牧師の家に,のちに西欧の医師の半数を教えた偉大な教育者ブールハーフが生まれた.初めは牧師になろうとしてライデン大学で哲学,東洋古典を学んだが,数学と物理が好きで,亡き父の友人に勧められてハルデルヴェイク大学で医学を学び,ライデンで医者をしていた.しかし,その才能は傑出しており,やがて1701年,33歳のときにライデン大学の講師に選ばれた.のちに門下の一人,ハーレルが「学問の面で彼に匹敵する人はあるかもしれないが,真に神のごとき人柄,その善意,敵に対してさえも示した慈愛は,比肩できる者はない」と書いたように,ブールハーフは天性の教育者で,学生たちは争って彼の講義に集まった.
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