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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻5号

1997年05月発行

文献概要

医道そぞろ歩き—医学史の視点から・25

ライデン大学の教育者ブールハーフ

著者: 二宮陸雄1

所属機関: 1二宮内科

ページ範囲:P.1008 - P.1009

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 シルヴィウスが死ぬ4年前の1668年の大みそか,ライデンの近くの寒村の牧師の家に,のちに西欧の医師の半数を教えた偉大な教育者ブールハーフが生まれた.初めは牧師になろうとしてライデン大学で哲学,東洋古典を学んだが,数学と物理が好きで,亡き父の友人に勧められてハルデルヴェイク大学で医学を学び,ライデンで医者をしていた.しかし,その才能は傑出しており,やがて1701年,33歳のときにライデン大学の講師に選ばれた.のちに門下の一人,ハーレルが「学問の面で彼に匹敵する人はあるかもしれないが,真に神のごとき人柄,その善意,敵に対してさえも示した慈愛は,比肩できる者はない」と書いたように,ブールハーフは天性の教育者で,学生たちは争って彼の講義に集まった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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