icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina34巻6号

1997年06月発行

今月の主題 白血病—日常の診療に必要な知識

急性白血病 薬物療法—スタンダードな治療法と期待される効果

小児白血病の特殊性と治療

著者: 小泉晶一1

所属機関: 1金沢大学医学部小児科

ページ範囲:P.1075 - P.1081

文献概要

ポイント
●小児白血病のほとんどは急性白血病で,その約80%が急性リンパ性白血病であり,急性骨髄性白血病は約20%にすぎない.慢性白血病は5%に満たない.
●急性リンパ性白血病細胞の80〜85%はCD19,CD10(cALLa)その他のB前駆細胞関連抗原が陽性である.
●治療成績はグループ研究による比較対照試験の定着から飛躍的に向上し,急性リンパ性白血病で約70%が長期生存が可能となった.急性骨髄性白血病では約40%である.
●骨髄移植へのタイミングは再発後寛解例に加え,t(4;11),t(9;22)染色体異常,MLL遺伝子異常を伴う乳児白血病,白血球数200,000/μl以上の症例は絶対的適応である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら