icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina34巻6号

1997年06月発行

文献概要

今月の主題 白血病—日常の診療に必要な知識 補助療法・一般管理・QOL

QOLを考慮した外泊・退院のタイミングと退院後の管理

著者: 許泰一1

所属機関: 1広島赤十字・原爆病院第4内科

ページ範囲:P.1160 - P.1162

文献購入ページに移動
ポイント
●人口の高齢化により白血病患者が増加する一方,寛解導入療法の治療成績が向上したため,外来診療を受ける症例も増加している.
●寛解導入療法,強化療法を一回の入院で終えさせる場合,入院が長期化する.闘病意欲を維持させるためにも頻回に外泊させ,精神的にリフレッシュする必要がある.
●外来で化学療法を実施し,顆粒球減少期のみ簡易無菌室に入院させる.闘病意欲の持続と簡易無菌室の有効利用がはかれる.外来でも赤血球,血小板輸血を行い,入退院をスムーズに行う体制が必要である.
●完全寛解ですべての化学療法終了後,3年間は1カ月に1回外来診療を受ける.身体的に制限のないことが多く,積極的に社会復帰を勧める.
●高齢者の外来診療が増加している.合併症の管理や食欲低下による低カリウム血症に気をつける.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?