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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻7号

1997年07月発行

文献概要

今月の主題 頭痛とめまいの外来診療 頭痛の理解を深めるために

頭痛と眼症候

著者: 若倉雅登1

所属機関: 1北里大学医学部眼科

ページ範囲:P.1275 - P.1277

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ポイント
●眼科的疾患で頭痛を起こすものの代表は緑内障である.しかし,緑内障がどれも頭痛を起こすというのは間違いで,救急処置が必要なものは急性緑内障である.
●そのほか眼球,眼窩の炎症性疾患はいずれも頭痛を起こしうる.
●片頭痛に随伴する眼症候としては,閃輝暗点,一過性黒内障があげられるが,後者では恒常性視力視野異常をきたす可能性があり注意が必要である.
●複視を伴う頭痛としてTolosa-Hunt症候群,眼筋麻痺性片頭痛が有名だが,診断には正確さが求められる.
●目に異常があると思って眼科を受診しやすい頭痛として,群発頭痛,Raeder's syndromeを挙げた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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