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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻7号

1997年07月発行

文献概要

今月の主題 頭痛とめまいの外来診療 めまいの正確な診断のために

めまいの病態生理

著者: 渡辺行雄1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.1312 - P.1315

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ポイント
●ヒト(動物)が姿勢を安定に保ち,運動時に合目的的な体位を維持する機能を平衡機能という.平衡機能は,視覚,内耳前庭,体性感覚(深部知覚)の各知覚系からの入力が脳幹,小脳を中心とした中枢神経系で統合され,四肢・躯幹筋,眼運動筋の筋緊張を出力とするフィードバックシステムを形成している.
●めまいは平衡機能の入力に現れた障害であり,自己の位置,加速度に関する感覚障害である.
●めまいは,平衡機能に関係する感覚器の障害や,日常経験しにくい刺激による感覚混乱により発症する.特に,頭部加速度受容器である前庭系の障害が,めまいの発現に大きく関与している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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