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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻7号

1997年07月発行

文献概要

今月の主題 頭痛とめまいの外来診療 めまいの正確な診断のために

めまいにみられる眼症候

著者: 長谷川修1 小宮山純1

所属機関: 1横浜市立大学医学部神経内科

ページ範囲:P.1334 - P.1336

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ポイント
●前庭系を中心に生じた環境変動に伴い,ヒトはめまいを感じる.このとき,原因病変自体あるいは前庭系のインバランスを表現する,様々な眼症候が出現する.
●末梢前庭系の障害では,水平回旋混合性の自発眼振がみられ,注視によって抑制される.
●中枢神経系の障害では,注視眼振や垂直性眼振がみられ,滑動性眼球運動や衝動性眼球運動の障害を示唆する眼症候が種々の組み合わせで検出される.また,特徴的な自発性異常眼球運動(opsoclonus,ocular flutterなど)がみられることがある.
●眼症候は注視時および非注視時,さらに必要に応じて頭位変換時に観察する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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