medicina34巻7号

1997年07月発行

カラーグラフ 感染症グローバリゼーション・4

目で見るマラリア対策（4）—南太平洋バヌアツの人類とマラリアおよびその対策

著者： 金子明¹

所属機関： ¹東京女子医科大学国際環境・熱帯医学教室

ページ範囲：P.1413 - P.1422

　バヌアツは人口約16万が80の島に暮らす南西太平洋の島嶼である（図1）．4回にわたり連載した「目で見るマラリア対策」最終回は，筆者が1987年から約7年間，WHO Malariologistとして現地対策に参画し，現在も当地をフィールドとした研究活動を継続中であるバヌアツのマラリアについて，最近の成果もふまえて紹介したい．