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演習 腹部CTの読みかた・4
超音波検査で肝に異常の指摘された56歳の男性
著者: 岩田美郎1
所属機関: 1東海大学医学部放射線科
ページ範囲:P.1425 - P.1430
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56歳,男性.他院の検診超音波検査で,肝(下大静脈の内側の肝実質内)にやや高エコーを示す直径2.5cmの腫瘤が認められた.検診の肝機能検査では特に異常値は指摘されておらず,AFP,CEAなどtumor markerも正常値であった.HBS抗原,HCV抗体とも陰性であった.
検診から4週間後,当院で超音波検査が施行された.検診時と同部位にやはり腫瘤が確認されたが,今回は肝よりやや低エコーを示す腫瘤で,辺縁に高エコー帯が観察された.腫瘤の質的診断のためCTが依頼された.なお,患者に自覚症状はなく,特記すべき理学的所見もなかった.
56歳,男性.他院の検診超音波検査で,肝(下大静脈の内側の肝実質内)にやや高エコーを示す直径2.5cmの腫瘤が認められた.検診の肝機能検査では特に異常値は指摘されておらず,AFP,CEAなどtumor markerも正常値であった.HBS抗原,HCV抗体とも陰性であった.
検診から4週間後,当院で超音波検査が施行された.検診時と同部位にやはり腫瘤が確認されたが,今回は肝よりやや低エコーを示す腫瘤で,辺縁に高エコー帯が観察された.腫瘤の質的診断のためCTが依頼された.なお,患者に自覚症状はなく,特記すべき理学的所見もなかった.
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