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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻7号

1997年07月発行

文献概要

日常診療に必要なHIV感染の知識・4

HIV-RNA定量法と臨床的意義

著者: 服部雅俊1 西田恭治1 福武勝幸1

所属機関: 1東京医科大学臨床病理科

ページ範囲:P.1431 - P.1433

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 最近の抗HIV療法には目覚ましい進歩が認められる一方,治療薬投与の開始や変更をいかにして効果的に行うかということが,HIV診療において考療すべき最重要課題の一つと考えられている.抗HIV治療を行う場合,感染症の進行を反映する指標として,CD 4細胞数を把握することが最も一般的な方法である.しかしCD 4細胞数のみによるモニタリングでは,抗HIV治療の開始や変更について判断に迷う状況にしばしば遭遇してきた.
 最近,血液中のHIV-RNAの定量的測定が可能となったことで,より早く適切な治療を行える環境が整いつつある.血液中HIV-RNA量の測定は,CD 4細胞数と並んでHIV感染症における必須の検査項目になろうとしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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