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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻8号

1997年08月発行

文献概要

今月の主題 循環器薬の使い方 1997 循環器薬はどの病態の予後を改善するか

強心薬

著者: 百村伸一1

所属機関: 1東京大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1477 - P.1481

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ポイント
●大規模臨床試験の結果,経口強心薬で心不全の生命予後改善効果が明らかになったものはなく,むしろ悪化させるものが多い.
●いくつかの臨床試験から,経口強心薬は特に突然死を増加させる可能性が示唆される.
●ただし,quality of life,運動耐容能などは経口強心薬によって改善される可能性がある.
●ジギタリスは洞調律の心不全患者の死亡率は改善しないが,心不全の悪化による入院や死亡を減少させる.
●現在のところ,ジギタリスを除いて,心不全患者への強心薬の投与は比較的短期間にとどめるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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