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今月の主題 循環器薬の使い方 1997 循環器薬はどの病態の予後を改善するか
抗高脂血症薬
著者: 嶋津伸子1 寺本民生2
所属機関: 1東京都老人医療センター 2帝京大学医学部附属病院内科
ページ範囲:P.1487 - P.1489
文献購入ページに移動●高コレステロール血症が冠動脈性疾患の危険因子であることが,大規模な疫学的調査で明らかにされてきた.
●スタチン系薬剤による高脂血症治療が,虚血性心疾患の予防のみならず死亡率の減少をももたらすことが,最近の脂質介入試験にて報告されている.
●フィブラート系薬剤による高脂血症治療は,高トリグリセライド血症の低下とHDL-Cの上昇により顕著な動脈硬化予防効果を示す.
●酸化LDLが動脈硬化の初期病変に深く関与していることが推定されている.
●抗酸化作用を持つプロブコールは,動物実験では抗動脈硬化作用を認めるが,ヒトにおいてはその有用性を表す報告は少ない.
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