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今月の主題 循環器薬の使い方 1997 心不全
心不全の病態と治療薬の選択
著者: 山川英之1 横山光宏1
所属機関: 1神戸大学医学部第1内科
ページ範囲:P.1495 - P.1499
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●不全心では心収縮性が低下しているため,交感神経系,レニン-アンジオテンシン系の活性が亢進し,前・後負荷が増大している.これらの代償機序が過剰になると心機能をさらに低下させる悪循環を形成する.
●急性心不全では血行動態の改善が主な目標であり,収縮性を増強させ前・後負荷を軽減させるために,強心薬,利尿薬,硝酸薬などの治療薬を用いる.
●慢性心不全ではquality of lifeおよび生命予後の改善が主な目標であり,神経体液性因子を抑制するために,ACE阻害薬,β遮断薬,利尿薬,ジギタリスなどの治療薬を用いる.
●現時点では,あらゆる重症度の心不全に対してACE阻害薬を使用するべきである.
●不全心では心収縮性が低下しているため,交感神経系,レニン-アンジオテンシン系の活性が亢進し,前・後負荷が増大している.これらの代償機序が過剰になると心機能をさらに低下させる悪循環を形成する.
●急性心不全では血行動態の改善が主な目標であり,収縮性を増強させ前・後負荷を軽減させるために,強心薬,利尿薬,硝酸薬などの治療薬を用いる.
●慢性心不全ではquality of lifeおよび生命予後の改善が主な目標であり,神経体液性因子を抑制するために,ACE阻害薬,β遮断薬,利尿薬,ジギタリスなどの治療薬を用いる.
●現時点では,あらゆる重症度の心不全に対してACE阻害薬を使用するべきである.
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