文献詳細
文献概要
今月の主題 循環器薬の使い方 1997 心筋症
拡張型心筋症に対する治療薬の選択と使い方
著者: 堀知行1 和泉徹1
所属機関: 1北里大学医学部内科
ページ範囲:P.1613 - P.1616
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●拡張型心筋症の治療に際しては,運動制限やNa摂取制限を基本に薬物投与が用いられる.これらに反応しない症例には強力な薬物療法が追加され,さらに難治例には心臓移植など特別な手段が講じられている.
●薬物療法は利尿薬+ジギタリス薬+アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬を基本としている.特に,ACE阻害薬+β遮断薬の長期投与により,本症の自然歴や身体活動能力が改善することが知られてきた.
●拡張型心筋症の突然死には,心室細動などによる致死的不整脈を原因とする症例が約半数含まれている.しかし,抗不整脈薬投与は新たな致死的不整脈を起こす危険性があり,常に慎重であらねばならない.
●拡張型心筋症の治療に際しては,運動制限やNa摂取制限を基本に薬物投与が用いられる.これらに反応しない症例には強力な薬物療法が追加され,さらに難治例には心臓移植など特別な手段が講じられている.
●薬物療法は利尿薬+ジギタリス薬+アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬を基本としている.特に,ACE阻害薬+β遮断薬の長期投与により,本症の自然歴や身体活動能力が改善することが知られてきた.
●拡張型心筋症の突然死には,心室細動などによる致死的不整脈を原因とする症例が約半数含まれている.しかし,抗不整脈薬投与は新たな致死的不整脈を起こす危険性があり,常に慎重であらねばならない.
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