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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻8号

1997年08月発行

文献概要

カラーグラフ 感染症グローバリゼーション・5

節足動物媒介性原虫疾患—特にトリパノソーマ症について

著者: 西山利正12

所属機関: 1奈良県立医科大学寄生虫学教室 2奈良県海外渡航者健康相談事務局

ページ範囲:P.1639 - P.1643

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 節足動物媒介性原虫にはマラリア原虫,トリパノソーマ原虫,リーシュマニア原虫などが知られているが,ヒトに感染することができる原虫としては,いずれも現在わが国には分布していない原虫であり,これらの原虫による疾患はわが国の臨床家にとって比較的経験する機会の少ない疾患である.ところが最近,わが国において海外渡航者や外国人就労者が増加し,これらの疾患に遭遇する可能性が出てきている.
 今回,これらの状況をふまえ,わが国で遭遇する可能性のあるマラリア以外の節足動物媒介性原虫性疾患のうち,トリパノソーマ原虫による疾患について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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