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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻8号

1997年08月発行

文献概要

CHEC-TIE—よい医師—患者関係づくりのために・8

患者が繰り返し医師へ誘いをかけてくるとき

著者: 箕輪良行2 柏井昭良3 竹中直美1

所属機関: 1日鋼記念病院医学情報部 2自治医科大学大宮医療センター総合医学第2 3自治医科大学看護短期大学

ページ範囲:P.1654 - P.1655

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 症例 うつ病と甲状腺腫の診療に感謝した女性
 シンドウさん,59歳,女性.30年前に子宮全摘術を受けた.顔面潮紅,悪寒,下肢冷感を主訴に受診し,気力や意欲の減退,食思不振,不眠があった.退行期うつ病と診断し,抗うつ剤,抗不安剤,入眠剤を投与して症状は改善した.その後,甲状腺腫がみつかり,ホルモン,超音波,CT,核医学検査の結果,良性と診断した.外来を定期的に通院中のシンドウさんが繰り返し誘ってきた.
 「先生にもお話したことのある娘なんですが,今まで勤めていた社長の秘書の仕事を辞めてスナックを始めたんですよ.週2〜3回私も手伝ってるんです.一度是非いらしてください.評判も上々で,病院の先生も時々みえるんですよ」

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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