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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻9号

1997年09月発行

文献概要

今月の主題 外来診療でここまでできる 血液疾患・感染症

MRSA感染症

著者: 力富直人1

所属機関: 1長崎呼吸器リハビリクリニック

ページ範囲:P.1707 - P.1709

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ポイント
●MRSA感染症は気管切開,レスピレーター,経鼻経管栄養,カテーテル(IVH,尿路,腹腔),褥瘡保有患者,胸腹部外科手術後などに発生する.
●MRSA感染症は呼吸器感染症,皮膚軟部組織感染症,尿路感染症,菌血症,腸炎として発病する場合が多い.
●予防として基礎疾患の改善,カテーテルの抜去,鼻腔口腔内の清浄化が重要である.
●外来でのMRSA感染症の治療は,経口剤あるいは外用剤で治療できるものに限られる.
●バンコマイシンによる治療では,点滴の注入速度(60分以上かけて)に気を付け,高齢者や腎機能低下患者では血中濃度のモニターが望ましい.最高血中濃度25〜40μg/ml,最低血中濃度5〜15μg/ml前後に調整する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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