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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻1号

1998年01月発行

文献概要

今月の主題 自己免疫性肝疾患のNew Wave ようこそ自己免疫性肝疾患へ

原発性胆汁性肝硬変の診断と治療の基本

著者: 柴田実1

所属機関: 1昭和大学医学部第2内科

ページ範囲:P.20 - P.24

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ポイント
●PBCの診断は,胆道系酵素の上昇,AMA陽性および肝組織所見などによりなされる.AMA陰性例にっいては,ELISA法およびWestern blot法による抗M2抗体の検出,あるいはgp210抗体の検出,さらには他の疾患の除外により診断する.
●PBCはSjögren症候群,CREST症候群,リウマチ様関節炎,強皮症,慢性甲状腺炎などの自己免疫性疾患を合併する頻度が高く,これらの合併症はPBCの発見の契機となることがある.
●PBCの発症病理はなお完全には解明されていない.したがって原因療法はない.肝病変に対して効果が認められている唯一の治療薬剤はUDCAであり,ある程度予後を改善すると考えられている.欧米では進行例に対して肝移植が行われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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