icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina35巻1号

1998年01月発行

文献概要

今月の主題 自己免疫性肝疾患のNew Wave ようこそ自己免疫性肝疾患へ

肝組織像からみた自己免疫性肝疾患

著者: 平松活志1 原田憲一1 中沼安二1

所属機関: 1金沢大学医学部第2病理

ページ範囲:P.31 - P.35

文献購入ページに移動
ポイント
●自己免疫性肝疾患は標的組織と病的機序の違いにより,自己免疫性肝炎(AIH),原発性胆汁性肝硬変(PBC),それに原発性硬化性胆管炎(PSC)に分けられる.
●AIHでは肝実質細胞が標的組織であり,肝実質炎,それに続く肝線維化を経て,肝硬変へと進行する.
●PBCでは肝内の小葉間胆管が標的組織であり,T細胞を介した機序でそれらが破壊され,胆汁性肝線維症,肝硬変へと進展する.
●PSCでは肝内外の胆管系が標的組織であり,胆管周囲の線維化と非特異的な炎症が主病像となる.具体的な異常免疫の機序は不明であるが,比較的早期から胆汁うっ滞が出現し,胆汁性肝硬変に移行する.
●これら自己免疫性肝疾患の肝病理組織所見を,大きく門脈域病変,胆管病変,肝実質病変の3つに分け解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら