icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina35巻1号

1998年01月発行

文献概要

今月の主題 自己免疫性肝疾患のNew Wave いま,そこにある自己免疫性肝疾患 診断の実際と臨床医の疑問点

抗ミトコンドリア抗体陰性のPBC疑診例をどう取り扱うか

著者: 北見啓之1 中嶋美香子2 清水秀剛2

所属機関: 1東京都情報サービス産業健康保険組合健診センター 2順天堂大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.44 - P.46

文献購入ページに移動
ポイント
●自己免疫性肝疾患であるPBCでは診断上AMAの存在が重要であるが,臨床的,組織学的にはAMA陰性PBC例と陽性PBC例でほとんど差は認められない.
●患者血清中のAMAの存在の有無にかかわりなく,PBCのほとんど全例で抗M2抗体が認められる.
●AMAの抗体力価は,4種類の抗M2抗体のうちの検出された抗体数と有意に関連する.
●AMA陰性PBC例とAMA陰性のPBC疑診例との差は,患者血清中の抗M2抗体の確認の有無の差にすぎず,疑診例は臨床上PBCに準じて治療すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら