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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻1号

1998年01月発行

今月の主題 自己免疫性肝疾患のNew Wave

少し特殊な自己免疫性肝疾患

自己免疫性疾患(特に膠原病)に伴う肝障害

著者: 箱崎幸也1 蕨治言2 松本俊治3

所属機関: 1自衛隊中央病院内科 2三宿病院内科 3順天堂大学医学部第1病理

ページ範囲:P.115 - P.117

文献概要

ポイント
●膠原病と肝疾患との関連性は,肝疾患を合併する膠原病,関節症状を伴う肝疾患,薬剤性肝障害に3分類される.
●膠原病患者で肝障害を呈する約70%は薬剤性肝障害であり,アスピリンやステロイドによる頻度が高い.
●膠原病では壊死性血管炎が唯一の特異的肝病変であるが,通常では結節性動脈炎を除けば診断的価値は低い.
●RAの活動性とALP上昇は並行し,ALP上昇RA患者ではPBCを含むSicca症侯群の合併に注意を要する.
●SLEによる肝障害とAIHとの鑑別に最も有用なのは,抗2本鎖DNA抗体(蛍光抗体法)の測定でSLEに特徴的である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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