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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻1号

1998年01月発行

文献概要

今月の主題 自己免疫性肝疾患のNew Wave 明日の自己免疫性肝疾患

発症機序はどこまで解明されたか

著者: 橋本直明1 潘活寛2 田中篤2

所属機関: 1東京逓信病院消化器科 2東京大学医学部第1内科

ページ範囲:P.122 - P.125

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ポイント
●自己免疫性肝炎(AIH)では肝障害の機序としてADCCが提唱され,抗アシアロ糖蛋白受容体抗体,肝腎ミクロソーム抗体1,抗スルファチド抗体,抗類洞内皮細胞抗体,抗熱ショック蛋白抗体など,特徴ある自己抗体がpathogenesisとの関連で研究途上にある.
●T細胞レセプターの検討により,肝浸潤T細胞はoligo-clonalであることがわかった.
●pathogenesisにおけるT細胞の役割の解明が今後の課題である.
●免疫遺伝学的背景として,わが国のAIHではHLA-DR4陽性者が90%を占める.
●原発性胆汁性肝硬変では,抗ミトコンドリア抗体の標的抗原としてピルビン酸脱水素酵素などが同定され,PBCのpathogenesisにおける役割の解明が進められている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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