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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻10号

1998年10月発行

文献概要

今月の主題 膠原病・リウマチ性疾患 リウマチ性疾患の血液検査

抗核抗体をどう読むか

著者: 三森経世1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科

ページ範囲:P.1697 - P.1699

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ポイント
●抗核抗体(ANA)の正常値は血清希釈40倍未満である.このカットオフ値では,健常人のANA陽性率は10~20%と考えられる.
●ANAの結果のみで膠原病を疑ってはならない.ANAは何らかの自己免疫現象の存在を示唆するが,様々な疾患に広く出現するため,疾患の特定には不向きである.
●ANAは自己抗体の一次スクリーニングとして適している.陽性であれば二次スクリーニングとして疾患特異的自己抗体の検索を進める.
●ANAの染色型は対応抗原の推定に役立つ.
●ANA抗体価を疾患活動性の指標や治療効果判定に用いるべきではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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