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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻10号

1998年10月発行

文献概要

今月の主題 膠原病・リウマチ性疾患 慢性関節リウマチ(RA)

慢性関節リウマチと肺病変

著者: 藤村直樹1 長井苑子2 北市正則3

所属機関: 1国立療養所比良病院 2京都大学医学研究科呼吸器内科病態学 3京都大学医学部附属病院病理部

ページ範囲:P.1721 - P.1723

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ポイント
●慢性関節リウマチ(RA)に伴う肺病変には,胸膜炎,リウマチ結節,UIP,BOOP,LH,CIP,細気管支病変が認められ,薬剤性肺炎も問題となる.RA罹患率は女性に高いが,肺病変は男性に多い.肺病変先行例も存在する.
●予後は胸膜炎,リウマチ結節,CIP+LHでは良好であり,BOOP,FBの治療反応性は様々である.UIP,OBは予後不良である.
●診断アプローチとして,胸部X線像は情報不十分であるが,HRCTとBALF所見は示唆的であり,TBLBは診断に不十分である.組織所見は治療予後と関連し,開胸/胸腔鏡下肺生検が薦められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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