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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻10号

1998年10月発行

文献概要

今月の主題 膠原病・リウマチ性疾患 主な膠原病・結合組織病

成人Still病

著者: 市川幸延1

所属機関: 1東海大学医学部内科

ページ範囲:P.1749 - P.1751

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ポイント
●若年性関節リウマチの全身型(Still病)に類似する発熱,皮疹などの全身症状を伴う関節炎は若年成人に好発し,成人Still病と呼ばれる.
●多くは39℃以上の弛張熱で初発し,関節炎が遅れて出現するために初期には不明熱として扱われる.リウマトイド疹のほかにしばしば咽頭痛,リンパ節腫脹,脾腫などを伴う.
●検査では白血球増加と血清フェリチン値の著しい高値が特徴的で,肝障害も高率である.一方,血清リウマトイド因子や抗核抗体はほとんどの症例で陰性であることも特徴である.
●半数以上は全身症状の再燃を繰り返す.約1/3は慢性の関節炎を示し,やがて慢性関節リウマチと同様の破壊性関節病変が出現する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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