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文献概要
今月の主題 膠原病・リウマチ性疾患 主な膠原病・結合組織病
混合性結合組織病(MCTD)とオーバーラップ症候群
著者: 志水正敏1
所属機関: 1志水リウマチ科
ページ範囲:P.1752 - P.1755
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●混合性結合組織病(MCTD)において出現する臨床症状は,MCTDのみにみられるものはなく,SLE,強皮症,多発性筋炎/皮膚筋炎などの膠原病において出現する臨床症状と共通の症状が多い.ただし肺動脈高血圧症は,MCTDにおいて特に高率に出現する.
●MCTD患者では抗UlRNP抗体が単独高力価陽性であり,またUlRNP抗原に対し高度に反応するTリンパ球も存在する.
●MCTDという独立した疾患が存在するという認識に関しては,わが国の専門医が先行する形となったが,最近は欧米においてもそれに追随する傾向が強くなってきている.
●オーバーラップ症候群は症状的にはMCTDと似ているが,異なる疾患群と考えるべきである.
●混合性結合組織病(MCTD)において出現する臨床症状は,MCTDのみにみられるものはなく,SLE,強皮症,多発性筋炎/皮膚筋炎などの膠原病において出現する臨床症状と共通の症状が多い.ただし肺動脈高血圧症は,MCTDにおいて特に高率に出現する.
●MCTD患者では抗UlRNP抗体が単独高力価陽性であり,またUlRNP抗原に対し高度に反応するTリンパ球も存在する.
●MCTDという独立した疾患が存在するという認識に関しては,わが国の専門医が先行する形となったが,最近は欧米においてもそれに追随する傾向が強くなってきている.
●オーバーラップ症候群は症状的にはMCTDと似ているが,異なる疾患群と考えるべきである.
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