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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻10号

1998年10月発行

文献概要

今月の主題 膠原病・リウマチ性疾患 結晶誘発性関節症

偽痛風—〔ピロリン酸カルシウム(CPPD)結晶沈着症〕

著者: 石川浩一郎1

所属機関: 1石川整形外科リウマチ科

ページ範囲:P.1780 - P.1783

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ポイント
●偽痛風とは,ピロリン酸カルシウム(CPPD)結晶沈着症のことであり,結晶は関節組織や軟部組織に沈着する.結晶沈着は“特異な変性肥大軟骨細胞”が引き起こすことがほぼ確認されている.
●病型は,高齢者に多発する特発性,代謝性疾患に合併するもの,遺伝性(家族性)などに大別される.発生頻度に性差はなく,本症患者に共通する血液生化学的異常は見いだされていない.
●臨床像は偽痛風発作,変形性関節症様変化,関節破壊,脊椎病変など多彩である.
●診断は“点状,顆粒状または線状の軟骨石灰化X線像”を認めれば容易であるが,石灰化像を認めがたい症例もあり注意を要する.
●治療は対症療法,生活指導,手術療法がある.最近,疾患の経過を変えうる薬物療法が試みられ始めた段階にある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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