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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻10号

1998年10月発行

文献概要

今月の主題 膠原病・リウマチ性疾患 その他の重要な疾患

手根管症候群

著者: 生馬敏行1

所属機関: 1湯川温泉診療所

ページ範囲:P.1788 - P.1790

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ポイント
●手根管症候群とは,種々の原因により手根管内圧が上昇することにより発症する正中神経の手首におけるentrapment neuropathyである.
●原因疾患として非特異的指屈筋腱鞘炎が最も多いが,時には内科的疾患の一分症として発症するので全身疾患についても考慮する.
●症状としては手関節以遠の正中神経支配領域における知覚障害,疼痛,筋力低下,筋萎縮などであり夜間痛を特徴とする.
●外来における診断手技としてTinel's signや誘発試験としてのPhalen's test,正中神経圧迫テストなどが有用である.
●治療としては手根管内ステロイド注射が有効であるが無効例,重症例,外科的要因の認められるものには手術療法が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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