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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻10号

1998年10月発行

文献概要

今月の主題 膠原病・リウマチ性疾患 随伴性のリウマチ

悪性腫瘍に伴うリウマチ症状

著者: 多田芳史1 長澤浩平1

所属機関: 1佐賀医科大学内科

ページ範囲:P.1795 - P.1797

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ポイント
●Paraneoplastic syndromeとしてのリウマチ症状は悪性腫瘍の出現と同時期,あるいはその数ヵ月前に発症し,腫瘍の治療により症状の軽快,消失をみることが多い.
●Paraneoplastic syndromeとしてのリウマチ症状,疾患としては,筋炎,肥大性骨関節症,多関節炎,手掌筋膜炎,レイノー現象などがある.
●筋炎のなかでも皮膚筋炎では特に悪性疾患の合併頻度が高く,成人の筋炎患者を診療する際には悪性腫瘍の合併を念頭に置くべきである.
●肥大性骨関節症はばち指,骨膜炎,関節炎の3症状を呈し,肺癌に合併することが多い.
●悪性腫瘍に伴う多発関節炎には非対称性,リウマチ因子陰性,下肢の関節に好発などの特徴がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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