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CHEC-TIE—よい医師—患者関係づくりのために・22
患者の提案してくる治療法が医師の方針と合わないとき
著者: 箕輪良行2 柏井昭良3 竹中直美1
所属機関: 1日鋼記念病院医学情報部 2自治医科大学大宮医療センター総合医学第2 3自治医科大学看護短期大学
ページ範囲:P.1864 - P.1865
文献購入ページに移動アオキさんは70歳の男性で,2年前に膀胱腫瘍が見つかった.血尿で病院にかかり,膀胱ファイバーを受けて,粘膜下層までの癌と診断された.医師から膀胱の全摘術の適応があると言われた.アオキさんと家族は悩んで話し合い,こう決めた.「年齢的に体力,精神力が衰えていて手術に耐えられないので,手術は受けません」
内視鏡的切除術を施行した後に,BCGの注入療法を定期的に続けた.1年半後に骨盤レベルのCTを調べたところ,膀胱と前立腺の近くにリンパ節腫大と思われる病変が見つかった.前立腺も軽度腫大しており,前立腺生検を受けた.これは良性と診断された.医師は,膀胱癌の再発と考えて開腹手術を強く勧めた.
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