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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻11号

1998年10月発行

文献概要

内科エマージェンシー 私の経験

著明な出血傾向を示したTIA症例

著者: 上坂義和1

所属機関: 1虎の門病院神経内科

ページ範囲:P.50 - P.50

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 胃癌術後で5-FU投与にて経過観察されていた63歳男性.しゃべりにくさと左手の使いにくさを主訴に,早朝6時当院救急外来受診し,脳梗塞の診断にて入院となった.構語障害と巧緻運動障害は1時間ほどで回復したが,緊急の検査データが当直医をあわてさせた.WBC 4,300/μl,Hb 7.2g/dl,plt 7,000/μl,PT,aPTTは正常,TP 6.3g/dl,BUN 25mg/dl,Cr 0.9mg/dl,GOT 66KU,GPT 47KU,T. bil 1.9mg/dl,D. bil 0.5mg/dl,LDH 1,696HU,Amy 98SU/dl,CK 113IU/l,ESR 45mm/1hr,CRP 0.9mg/dl.尿定性は蛋白(1+),潜血(3+).
 著明な血小板減少に加えて高LDH血症がある.肝障害も軽度ありそうだ.DICだろうか?初期なら凝固はまだ正常でもいい.胃癌が再発して骨髄への浸潤でも生じているのだろうか?

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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