icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina35巻11号

1998年10月発行

文献概要

増刊号 内科エマージェンシーと救急手技 症状からみた内科エマージェンシー

昏睡

著者: 畑隆志1

所属機関: 1横浜市立脳血管医療センター開設準備室

ページ範囲:P.140 - P.145

文献購入ページに移動
ポイント
●昏睡の原因は脳の局所性病変より,代謝性あるいは広範な脳機能障害のほうが多い.したがって中枢神経疾患にとらわれず,全身の状態をよく観察すべきである.
●病歴聴取や神経学的診察に時間をかけすぎない.まず救急処置が必要なことも多く,簡潔にして要を得た診察が大切である.
●神経学的な所見では,眼球症候,神経症候の左右差,髄膜刺激徴候に注目する.眼球症候は脳幹の機能を判断するために最も再現性の高い所見と考えられる.
●昏睡の鑑別診断にCTは極めて有用で,できる限り早い時期に行うべきである.しかし後頭蓋窩病変,くも膜下出血などの診断には限界もあり,その成績を過大評価すべきではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?