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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻11号

1998年10月発行

文献概要

増刊号 内科エマージェンシーと救急手技 疾患からみた内科エマージェンシー 神経疾患

脳出血

著者: 伊佐勝憲1 木村和美1 峰松一夫1

所属機関: 1国立循環器病センター内科脳血管部門

ページ範囲:P.214 - P.216

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ポイント
●脳出血は脳梗塞と比較して急性期死亡率が高く,生存者の多くは何らかの神経脱落症状を残すことが多い.
●発症して5〜6時間以内は血腫が拡大し,神経症候が増悪する場合がある.
●脳梗塞や糖尿病の既往,肝機能障害,CT上のいびつな血腫,抗凝固薬を内服している患者では血腫が拡大しやすく,注意を要する.
●皮質下出血は被殻出血と比較し浮腫が強い.
●神経症候を観察しながら,必要に応じてCT検査を再検する.
●収縮期血圧が200mmHgを超える場合は,20%程度の降圧を行う.
●小脳出血を除き,脳出血の手術適応は未確立である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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