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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻11号

1998年10月発行

文献概要

内科エマージェンシー 私の経験

背部痛は全例CTを撮らないといけないか?

著者: 石川清隆1

所属機関: 1小張総合病院内科

ページ範囲:P.312 - P.312

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 〔症例〕43歳,男性.主訴:腰背部痛,既往歴:高血圧(未治療),現病歴:平成6年2月15日午後7時20分頃,ニンニクを大根おろしで擦って力を入れすぎたせいか,急に背部痛を感じて,同日午後7時50分,独歩にて当院救急外来受診.理学所見:身長182cm,体重97kg,血圧196/101mmHg(以下,単位省略),脈拍77,整,体温36.2℃,眼瞼結膜,貧血なし,チアノーゼなし,呼吸音,清,腹壁平坦,圧痛なし,下肢浮腫なし.検査所見:胸部X線写真(図1)特記すべきことなし,心電図:左室肥大,ST-T変化なし.
 〔臨床経過〕2月15日来院時腰背部痛は残っていたが,軽減しており,高血圧に対するアダラート舌下投与にて血圧も152/81に下がった.全身状態も良好で,大根おろしを無理に使ったことによる筋肉痛と診断,湿布を処方して帰宅させた.高血圧に関しては,今後,食塩制限,減最にて様子を見た後,折をみて降圧薬投与をすることにした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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