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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻11号

1998年10月発行

文献概要

内科エマージェンシー 私の経験

痴呆にせん妄状態が重なったため,せん妄の治療可能な原因疾患が見逃されかけた77歳の男性

著者: 涌波満1

所属機関: 1北中城若松病院家庭・地域医療部門

ページ範囲:P.331 - P.331

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 現病歴:入院7年前から徐々に物忘れが激しくなり,何度も同じ内容を繰り返して話すことはあった.入院2週間から,道順や娘たちの名前がわからなくなるなどの症状が出現,進行し,家人が心配となり当院を受診した.過去10年間,陰嚢水腫が増悪すると自己穿刺していたという情報があり,今回陰嚢が腫れていることに家族も気づいていたが,いつごろから腫れているか,またどのように穿刺していたのか詳しいことは明らかでない.
 理学的所見:意志疎通;簡単な会話から可能.見当識;場所,時は不可能,天気が晴れなのか雨なのかすらわからない.神経系:明らかな麻痺なし.心肺野;異常なし.外陰部;右側睾丸腫脹,局所熱感あり,径10×7cm,圧痛を伴う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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