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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻11号

1998年10月発行

増刊号 内科エマージェンシーと救急手技

疾患からみた内科エマージェンシー 腎疾患・電解質異常

血清ナトリウム異常症

著者: 阿部好文1 黒川清2

所属機関: 1東海大学医学部腎代謝内科 2東海大学医学部

ページ範囲:P.344 - P.347

文献概要

ポイント
●低Na血症では脳浮腫が起こり生命の危険があるが,ある程度持続するとadaptationにより脳浮腫は軽減する.この時期に急速なNaの補正を行うと脳幹の脱髄を惹起して,逆に生命を脅かすことになる.
●したがって単に血清Na値を見てあわてて治療を開始するのではなく,低Na血症の程度,期間,中枢神経症状の有無を見極め,背後にある病態を考えて治療することが大切である.
●一方,高Na血症は医原性に引き起こされることが多いので,まずそれを作らないように日頃から注意すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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