文献詳細
文献概要
増刊号 内科エマージェンシーと救急手技 疾患からみた内科エマージェンシー その他の疾患
溺水
著者: 樅山幸彦1
所属機関: 1東京都済生会中央病院循環器内科
ページ範囲:P.396 - P.397
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●溺水の基本病態は窒息による低酸素血症とそれに伴う低酸素脳症である.
●救出時には口腔内に異物がないか確認し気道確保する.自発呼吸がなければ人工呼吸を開始し,心肺停止状態ならば心肺蘇生術を行う.同時に加温を図ることも重要である.
●意識障害を伴う溺水患者は集中治療管理を必要とし,意識障害のない軽症例でも24時間は入院経過観察する.
●入院後は肺水腫と低酸素脳症による脳浮腫の治療が中心となる.肺水腫には気管内挿管のうえで呼気終末陽圧呼吸(PEEP)を行い,脳浮腫にはグリセオールまたはマンニトールの点滴静注を行う.
●溺水の基本病態は窒息による低酸素血症とそれに伴う低酸素脳症である.
●救出時には口腔内に異物がないか確認し気道確保する.自発呼吸がなければ人工呼吸を開始し,心肺停止状態ならば心肺蘇生術を行う.同時に加温を図ることも重要である.
●意識障害を伴う溺水患者は集中治療管理を必要とし,意識障害のない軽症例でも24時間は入院経過観察する.
●入院後は肺水腫と低酸素脳症による脳浮腫の治療が中心となる.肺水腫には気管内挿管のうえで呼気終末陽圧呼吸(PEEP)を行い,脳浮腫にはグリセオールまたはマンニトールの点滴静注を行う.
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