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内科エマージェンシー 私の経験
急性胆嚢炎に経乳頭的胆嚢ドレナージを施行し救命し得た腹水貯留非代償性肝硬変の1例
著者: 本田聡1 景岡正信1 岩崎央彦1 樋口良太1 杉本健1 窪田裕幸1 渡辺文利1
所属機関: 1藤枝市立総合病院消化器科
ページ範囲:P.417 - P.417
文献購入ページに移動入院時検査成績ではCRP 6.8mg/dlと上昇認め,総ビリルビン3.5mg/dlと軽度の黄疸も呈していた.腹部エコーでは胆嚢頸部に結石影およびその周辺にdebris貯留を認め,胆嚢の腫脹,壁肥厚もみられた.CTでは胆嚢頸部に石灰化した結石の嵌頓を認め,胆嚢の腫脹,壁肥厚が著明であった.また,エコー,CT上,肝両葉は高度に萎縮し,辺縁は凹凸不整で,肝S7には肝細胞癌の合併を認め,さらに肝表面を含む腹腔内全体に腹水貯留がみられた.急性胆嚢炎に対し,絶食,輸液療法,抗菌剤投与施行し,48時間経過をみたが,CRP 7.6mg/dlへ上昇傾向を示し,胆嚢壁肥厚の増悪,壁内のsonlucent layerの顕在化を認め,ドレナージ術が必要と考えられた.
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