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増刊号 内科エマージェンシーと救急手技 内科エマージェンシーと急性中毒
小児によくみられる中毒
著者: 石沢淳子1 大橋教良1
所属機関: 1(財)日本中毒情報センターつくば中毒110番
ページ範囲:P.441 - P.443
文献購入ページに移動●日本中毒情報センターが1997年に受信した35,224件中,5歳以下の小児の中毒事故は28,053件(80%)であった.特に0〜2歳児の誤飲事故が多く,起因物質はタバコ,化粧品,医薬品,洗浄剤,文具類,家庭用殺虫剤の順に多い.
●タバコの誤飲は0歳児に多いが,摂取量が通常少ないために,数時間程度の経過観察のみで治療を要しないことが多い.
●コイン型リチウム電池は最近使用量が増加している.ボタン型電池に比べて大きいため食道に停滞する危険性が大きく,電圧も高いため放電速度がより速く,障害が発生するまでの時間が短いので迅速な対応が必要である.
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