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雑誌目次

雑誌文献

medicina35巻12号

1998年11月発行

雑誌目次

今月の主題 糖尿病の患者を受け持ったら 糖尿病の患者を受け持ったらどうアプローチするか

糖尿病の分類と診断基準の新しい動き

著者: 金澤康徳

ページ範囲:P.1876 - P.1878

ポイント
●糖尿病をOGTTで診断する際の基準となる空腹時血糖値が変更(140→126mg/dl)になった.
●病型分類は病因(発症過程)による分類と病期(インスリン作用不足の程度)による2次元方式になった.
●ADA,WHO基準のIGTや新たに設定されたIFGは,糖尿病予備群としての意義のみでなく,動脈硬化のハイリスク者を見いだす意味も加味されている.

病歴,家族歴,生活環境歴を治療にどう生かすか

著者: 宮川高一

ページ範囲:P.1879 - P.1881

ポイント
●病歴聴取をはじめとした「問診」は,患者の信頼感を得つつ丁寧に行う.
●診断後10年以上たっていれば合併症の精査を優先させ,急激な血糖コントロールは避ける.
●1日3合以上の飲酒者,朝からの飲酒や酩酊時の記憶喪失がある患者についてはアルコール依存症を疑う.
●食事の時間,労働の形態や強度,運動習慣などの生活状態を24時間のタイムテーブルとして聴取する.
●ながら食い,気晴らし食い,無茶食い,夜の「どか食い」など,食行動の異常や清涼飲料水の摂取状況を正確に把握する.
●問診で聞いたことをまとめ,問題リスト化する.聴取できなかった問題点を明確にし,信頼関係に応じて再度聴取する.

糖尿病患者を把握する検査(合併症以外)

著者: 柴輝男

ページ範囲:P.1883 - P.1885

ポイント
●病歴と理学所見から患者の問題点をつかみ,システマティックな検査計画を立てる.
●代謝のネットワークを頭に浮かべ,検査結果を有機的に解釈する.
●HbA1cの半減期は約30日,GAの半減期は約17日である.
●インスリン分泌の絶対的不足を示すものはケトーシスの傾向であり,尿中CPRや負荷試験におけるIRIなどが裏付けとなる.
●IDDMでは自己免疫異常を示唆する所見が多い.

網膜症およびその他の眼疾患

著者: 堀貞夫

ページ範囲:P.1886 - P.1888

ポイント
●網膜症の管理にあたっては,患者の自覚症状を目安に対応することは手遅れにつながる.
●糖尿病の患者を受け持ったら,自覚症状のない眼合併症の兆候を見逃さないように心がけ,眼専門医の検査を定期的に受けるよう指導することが大切である.

腎合併症を把握する

著者: 羽田勝計

ページ範囲:P.1890 - P.1892

ポイント
●糖尿病性腎症の病期,病態を把握するためには,尿中アルブミン排泄量,尿蛋白量,糸球体濾過値(GFR)の測定が必要である.
●尿中アルブミン排泄量の増加(微量アルブミン尿)をきたす病期が早期腎症期と呼ばれている.
●尿中アルブミン排泄量の日差変動は極めて大きいため,1回の採尿のみで診断することは危険であり,複数回の採尿が必須である.

神経障害・自律神経障害を把握する

著者: 松岡孝 ,   姫井孟

ページ範囲:P.1895 - P.1897

ポイント
●糖尿病性神経障害は除外診断であり,鑑別診断として,変形性脊椎症,手根管症候群,アルコール性神経障害などが多くみられる.
●神経障害の早期発見にはきめ細かな問診が最重要であり,自律神経障害は特に無自覚,無症状に進行する.
●糖尿病性末梢神経障害の特徴は,多発性遠位性対称性の知覚障害が多くみられ,自律神経障害を合併すると多彩な臓器障害が出現する.
●治療は血糖コントロールが最優先である.ただしインスリン神経炎に注意する.漫然とした薬物療法は避ける.
●肥満や血清脂質の是正,血圧のコントロール,禁酒・禁煙の指導も重要である.

治療目標を患者と共有するためのevidence

比較的軽症の糖尿病へのアプローチ

著者: 田中逸

ページ範囲:P.1898 - P.1899

ポイント
●軽症糖尿病のインスリン分泌の特徴は,初期分泌低下と総分泌量保持である.
●糖尿病発症は,これに加えて肝や筋におけるインスリン感受性低下(抵抗性)にある.
●インスリン抵抗性は動脈硬化症の危険因子でもあり,肥満,運動不足など誤った生活習慣により惹起される.
●食事療法,運動療法は,血糖コントロール改善のみならず,動脈硬化症の発症予防にも有効である.
●生活習慣改善のみで3~6ヵ月経過してもコントロール目標に到達しない場合は,薬物療法開始を考慮する.

血糖コントロール目標のevidence—熊本スタディとDCCTを患者に示す

著者: 岸川秀樹 ,   和氣仲庸 ,   七里元亮

ページ範囲:P.1900 - P.1902

ポイント
●1型糖尿病を対象とした米国のDCCT,および2型糖尿病を対象としたKumamotostudyに基づく厳格な血糖コントロールにより,細小血管合併症の発症を阻止することができ,かつ,その進展を抑制しうることが示された.
●1型糖尿病,2型糖尿病,いずれにおいても,細小血管合併症の発症・進展阻止には,糖尿病発症早期から,あるいは合併症の軽度のうちから「強化療法」を必要とする.

高脂血症合併糖尿病のコントロール目標とevidence

著者: 井上郁夫 ,   片山茂裕 ,   山田信博

ページ範囲:P.1903 - P.1905

ポイント
●糖尿病患者にみられるリポ蛋白異常の機序の主要なものは,低比重リポ蛋白(LDL)受容体活性低下による高コレステロール血症と,血中でのリポ蛋白リパーゼ(LPL)活性低下による中性脂肪リッチリポ蛋白の停滞である.
●血中で中性脂肪リッチリポ蛋白が停滞すると,動脈硬化促進リポ蛋白であるカイロミクロンレムナント,超低比重リポ蛋白レムナントおよび小粒子高密度LDLが上昇する.
●高コレステロール血症は,動脈壁でのフリーラジカルにより生じる酸化LDLが生成され,動脈硬化を進展させ,プラークの被膜の脆弱化をさらに助長させる.
●中性脂肪リッチリポ蛋白が停滞する糖尿病患者の場合,LPL活性を上昇させるフィブラート系薬剤が適している.
●高コレステロール血症を有している糖尿病患者の場合,HMG-CoA還元酵素阻害剤が適している.

血糖自己測定がインスリン非使用者にも有効なevidence

著者: 渥美義仁

ページ範囲:P.1906 - P.1907

ポイント
●自覚症状のない糖尿病患者が血糖コントロールを良好に保つには,血糖自己測定(self-monitoring of blood glucose:SMBG)は重要な治療手段である.この重要性はインスリン使用例では広く認められているが,インスリン非使用糖尿病の治療でもSMBGが有効であるevidenceが得られた.
●無作為割付プロスペクティブ調査により,SMBGがインスリン使用の有無にかかわらず,糖尿病患者の血糖コントロールとQOL(quality of life)を高めるために有効であることが示された.ただし,SMBGが効果を発揮するには,食事・運動・薬物療法と併せた十分な教育が必要である.

専門医の治療選択を生かす

食事療法をどう説明するか

著者: 梶沼宏

ページ範囲:P.1909 - P.1911

ポイント
●糖尿病の食事療法は「特殊な治療食」を摂ることではなく,一般人にも通じる「健康食」を摂ることである.
●そのために適正なエネルギー量と栄養素のバランスを心掛ける.
●3栄養素のエネルギー量比は,糖質50〜60%,蛋白質15〜20%,脂質25%以内が適当である.これは現在の日本人の平均的な食品構成にほぼ一致しており,日本人の食習慣に合う.
●血管合併症の危険因子である高血糖,肥満,高血圧,高脂血症の予防のために,エネルギー量の制限とともに食塩,脂質の摂取を制限し,食物繊維を摂らせる.
●小児では正常の成長・発育を,妊婦では母体・胎児の両者の管理を,腎症患者では蛋白制限,塩分制限を配慮した食事を心掛ける.

NIDDMの経口薬による治療

著者: 本田律子 ,   門脇孝

ページ範囲:P.1912 - P.1914

ポイント
●NIDDM患者においては,膵臓からのインスリン分泌不全と末梢におけるインスリン作用不全(インスリン抵抗性)の二つが高血糖の原因となっている.
●肥満は重要なインスリン抵抗性の原因である.肥満時には脂肪細胞は肥大し,TNF(tumor necrosis factor)-αやFFA(free fatty acid)などを産生し,骨格筋におけるインスリンの作用を障害する.
●高血糖それ自体も膵B細胞からのインスリン分泌を障害し,末梢における糖の利用を低下させ(糖毒性:glucose toxity),血糖の上昇が血糖をさらに上昇させるという悪循環が形成される.
●NIDDM患者の治療にあたっては,①インスリン分泌を補充する,②インスリン抵抗性を解除する,という二つの視点が要求される.
●食事療法,運動療法によっても十分に良好な血糖のコントロールが得られないNIDDMに対しては,薬物治療が併用される.
●インスリンの投与が必要な例に,漫然と経口薬のみによる治療を続けることのないよう注意が必要である.

NIDDMのインスリン療法—製剤・注射法をどう選ぶか

著者: 丸山道彦 ,   田嶼尚子

ページ範囲:P.1915 - P.1919

ポイント
●インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)におけるインスリン療法は,インスリン抵抗性とglucose toxicityを改善してβ細胞機能をできるだけ温存し,糖尿病合併症の発症,進展を防止するための積極的な治療である.
●NIDDMにおいても,強化インスリン療法による厳格な血糖コントロールが細小血管障害の進行を阻止する.
●インスリン投与法の選択には,年齢やコンプライアンスなどを考慮する.血糖値,HbA1c,合併症の有無などがインスリン投与量を決めるうえで参考となる.
●インスリン導入には患者本人の理解が必要不可欠であり,動機づけを十分に行う.また,食事・運動療法もしっかりと実践させる.
●高齢者では低血糖が起きないように注意する.

IDDMのインスリン療法—インスリンポンプ療法の適応と実際

著者: 土田健一 ,   牧田善二

ページ範囲:P.1920 - P.1923

ポイント
●持続皮下インスリン注入療法(CSII:continuous subcutaneous insulin infusion)とは,腹壁皮下に留置した翼状針を用い,小型インスリン注入ポンプにより24時間持続的に速効型インスリンを注入する方法である.
●インスリン頻回注射と比較し,基礎注入を持続的かつ安定に供給でき,基礎注入による血中インスリン濃度を一定に保つことが可能である.
●米国ではCSII実施例は増加しており,現在4万例もの糖尿病患者がCSIIによる治療を受けている.一方,わが国でのCSII実施例は1,000人から1,500人程度である.

Slowly progressive IDDMへのアプローチ—IDDM/NIDDMの判断に迷う例の治療

著者: 小林哲郎

ページ範囲:P.1924 - P.1925

ポイント
●Slowly progressive IDDMはNIDDMとよく似た臨床像を発症当初は呈する.鑑別点としては,GAD抗体が陽性である点にある.
●GAD抗体が10単位/ml以上の例では,経口血糖降下剤ではなく,少量のインスリンを最初から投与するほうが,β細胞保護の面から好ましい.

遺伝子異常を疑う例へのクリニカルアプローチ

著者: 綾目秀夫 ,   岡芳知

ページ範囲:P.1927 - P.1929

ポイント
●異常インスリン血症,インスリン受容体異常症,グルコキナーゼ遺伝子異常,ミトコンドリア遺伝子異常,HNF遺伝子異常など,糖尿病の成因となりうるいくつかの遺伝子異常が明らかとなってきた.
●これら遺伝子異常が明らかな糖尿病では,成因に即したきめ細かい治療法の選択が可能になることが期待される.
●そのためには,「ありきたりの糖尿病」のなかに特有の遺伝子異常があるのではないかと疑う臨床的観察が重要である.

ケトアシドーシスへの専門医アプローチ

著者: 島田朗

ページ範囲:P.1930 - P.1932

ポイント
●DKAにおいては消化器症状を伴うことも多く,急性腹症との鑑別が必要な場合がある.
●高血糖,重炭酸の低下,ケトン体の上昇を伴うアシドーシスを認めれば,DKAとして対応する.
●DKAは年齢を問わず発症し,通常1型糖尿病に多いが,清涼飲料水ケトーシスなど1型糖尿病以外の場合でも認められる.
●インスリン治療中の患者が,感冒などで食事を摂取できないときに自己判断でインスリンを中止することが誘因となることが多い.
●治療の基本は,細胞内外の脱水,ケトアシドーシス,電解質バランス,高血糖の是正である。

糖尿病の治療に困ったら

栄養士が活用できないときの食事指導のポイント

著者: 石井昌俊 ,   宮崎滋

ページ範囲:P.1933 - P.1936

ポイント
●食事療法を守れない理由として空腹感,食事に対する不満足感があり,食事療法を納得してもらった上で実行させるようにする.
●食事の回数と時刻,外食,間食(菓子,果物),アルコール,清涼飲料水,砂糖の使用について聞き,現在の食習慣をまず是正させる.
●エネルギーの適正な摂取が第一であり,栄養素のバランスについてはそのあとで指導する.それには食品交換表の表分類にこだわらず,主食とそれ以外(副食)に分けた上で,まず交換表をエネルギー換算表として使いこなす指導をする.
●血糖コントロールのための継続可能な自分なりの食事方法を見つけ出させるための助言として,今すぐ実行できるような具体性をもった実例やヒントを示すようにする.

経口剤の併用のポイント

著者: 穴井元暢 ,   菊池方利

ページ範囲:P.1938 - P.1940

ポイント
●現在臨床使用が可能な経口血糖降下剤には,主に①スルホニルウレア剤,②ビグアナイド剤,③α-グルコシダーゼ阻害薬,④インスリン作用改善薬(チアゾリジン系薬剤)があり,それぞれ血糖降下作用機序は異なっている.
●一方,糖尿病患者側には食事・運動など生活習慣の改善でコントロール可能な要因のほかに,インスリン分泌低下,インスリン抵抗性の両者が血糖コントロール不良の要因として存在し,それらは患者ごとに異なっている.
●各経口血糖降下剤の特徴(作用機序,副作用)と,糖尿病患者ごとの病態を理解したうえで,経口剤を選択し処方することが重要である.

高齢者に対するインスリン療法

著者: 中野忠澄

ページ範囲:P.1941 - P.1943

ポイント
●身体的・精神的・社会的機能の低下を余儀なくされている高齢者の特性に配慮したインスリン療法を行う.
●高齢者のインスリン療法の適応は,基本的には若壮年者と同様である.
●高齢者においても,従来の中間型インスリン療法から最近では混合型インスリン療法や速効型インスリンによる強化療法が行われつつある.
●高齢者にもペン型注射器が便利である.
●無自覚性低血糖に留意するとともに,低血糖時の処置を患者だけでなく家族などのキーパーソンへの指導を十分に行う.

低血糖の自覚症状が乏しいとき—無自覚性低血糖症の発症機構とその治療

著者: 野中共平 ,   香野修介 ,   山田研太郎

ページ範囲:P.1944 - P.1946

ポイント
●この状態は,正常の低血糖防卸機構が破綻するとき現れる.その極端な病態である無自覚性低血糖とは,低血糖による自律神経症状(警告症状ともいう)が出現することなく,いきなり指南力障害などの意識障害が起こる病態をいう.
●本病態は,糖尿病性自律神経障害が高度なときや膵性糖尿病のほかに,意識障害を伴う医原性低血糖の出現が,警告症状出現の血糖閾値を引き下げることによって生じる.後者の場合は,血糖自己測定を活用して低血糖を徹底して回避することで閾値が再上昇し,警告症状の回復が期待できる.

IDDMで良いコントロールが得られないとき

著者: 内潟安子

ページ範囲:P.1947 - P.1949

ポイント
●血糖コントロール不良の痩せているインスリン依存型糖尿病(IDDM)患者には,食事摂取カロリー不足かつインスリン注射量不足,摂取カロリー過剰による相対的なインスリン量不足がある.
●血糖コントロール不良の肥満IDDM患者は,食事摂取カロリー過剰があり,心理的な背景があることが多い.

アルコールが止められず困ったとき

著者: 松下幸生 ,   樋口進

ページ範囲:P.1951 - P.1954

ポイント
●飲酒の問題は見逃されやすい傾向があるので,日頃からの注意が必要である.
●血糖コントロールが不良であったり,膵炎を合併する症例では,断酒を指導する必要がある.
●断酒を指導する際には,患者の飲酒問題を評価することから始める.
●断酒を指導する際には曖昧に指導せず,明確に指導することが大切である.
●やみくもに断酒と繰り返しても理解されないことが多い.データを提示するなど患者に飲酒の影響をよく理解させることが重要である.
●大量飲酒する糖尿病者の予後は著しく不良である.したがって,特にアルコール依存症者では,血糖コントロールより断酒が優先される.

ステロイド大量使用によるコントロールを急に依頼されたら

著者: 吉岡成人

ページ範囲:P.1955 - P.1956

ポイント
●日常臨床の場では,化学療法(血液疾患,固型癌),ステロイドパルス療法,耳鼻科疾患,脳外科疾患,呼吸器疾患などの治療に広くステロイドホルモンが用いられている.
●ステロイドホルモン使用時の高血糖に際しては,インスリンをためらわずに用いることが重要である.
●速効型インスリンの頻回注射(朝よりも,昼,夕にインスリンを多く用いる)が基本であり,必要に応じて就寝前に中間型インスリンを併用する.
●ステロイドホルモンによる治療が終了した時点でインスリンを中止し,経口血糖降下剤へ変更できる場合が多い.

臨床で問題になる血糖降下・上昇作用のある薬物

著者: 戸塚康男

ページ範囲:P.1958 - P.1960

ポイント
●血糖を上昇させる薬物で,日常臨床での使用頻度の高いものは,種々の降圧薬(サイアザイド系利尿薬など),副腎皮質ステロイド,抗高脂血症薬のニコチン酸誘導体などがある.
●低血糖を起こす薬物としては,抗糖尿病薬を除くとアルコールが最も頻度が高い.β遮断薬は抗糖尿病薬による低血糖症を助長する可能性があるので注意する.腎保護作用から糖尿病患者でも最近よく使用されるアンジオテンシン変換酵素阻害薬は,インスリン作用の増強による低血糖を起こすことがある.
●糖尿病患者の薬物療法では,たとえ血糖コントロールに悪影響を及ぼす可能性があっても,その薬物の主作用によって得られる治療効果が優先される場合もある.

合併症にどう対応するか

腎症が進行した場合—いつ,どのように蛋白制限を始めるか

著者: 杢保敦子

ページ範囲:P.1963 - P.1965

ポイント
●わが国の糖尿病性腎症の増加は著しく,新規透析患者の30%以上を占める.
●腎症の治療は,血糖管理,血圧管理,低蛋白食による食事療法を中心に,その病期に応じて行われる.
●糖尿病性腎症における蛋白制限食の開始時期,至適蛋白量について一定の見解はないが,顕性腎症期より標準体重あたり0.8g/kgで開始するのが一般的である.
●蛋白制限食の実施においては,摂取蛋白量の制限とともに摂取エネルギーの確保が重要である.

腎症が進行した場合—いつ,どのようにACIを始めるか

著者: 宇都宮一典

ページ範囲:P.1966 - P.1967

ポイント
●ACE阻害薬は,糸球体輸出細動脈を拡張して糸球体内高血圧を是正し,腎症の進展を抑制する.
●微量アルブミン尿期ではインスリン抵抗性が存在するが,ACE阻害薬がこれを改善する可能性が示唆されている.
●微量アルブミン尿を有する高血圧合併糖尿病患者には,ACE阻害薬は積極的に使用されるべきである.
●顕性腎症期でのACE阻害薬の有効性も認められているが,血清Crが2.0mg/dlを超える腎不全では腎機能が悪化する場合もあり,その投与には注意が必要である.

視覚障害をきたした患者のケアと医療資源の活用

著者: 山田幸男 ,   平沢由平 ,   大石正夫

ページ範囲:P.1968 - P.1969

ポイント
●リハビリテーションは,脳卒中の患者に欠かせないように,視覚障害者にも重要である.
●病状を十分に説明し,残存する視機能の低下予防と活用に配慮する.
●訓練は,原疾患の治療とともに,病院や家庭でもできることからなるべく早い時期に開始する.
●一般の医療現場のスタッフが行える日常生活訓練の内容は,決して少なくない.

足壊疽・潰瘍のケアと再発予防

著者: 新城孝道

ページ範囲:P.1970 - P.1972

ポイント
●足病変の治療の基本は,糖尿病治療,殊に血糖の正常化をはかることである.
●足病変の治療は初期治療が大切で,創部の安静,保護と無菌化を保つことが必要である.
●足病変の病態や時期に応じた治療を選択する.
●足病変の再発予防は,患者自身と家族による足のチェックが毎日必要である.
●ハイリスク例に対しては,定期的観察が必要である.

高血圧合併糖尿病における降圧剤の選択

著者: 林道夫 ,   藤田敏郎

ページ範囲:P.1973 - P.1975

ポイント
●糖尿病,高血圧はともに心疾患,腎疾患の危険因子,増悪因子であり,糖尿病患者の血圧は非糖尿病患者に比べより積極的にコントロールする必要がある.血圧が130/85mmHg以上の場合,降圧剤治療の対象となる.
●薬剤選択に際してはACE阻害剤が第一選択となるが,腎機能低下者や高カリウム血症のあるものには慎重に投与すべきである.ACE阻害剤以外には長時間作動型カルシウム拮抗剤が用いやすい.
●少量利尿剤の降圧効果やβ-blockerの虚血性心疾患予防効果は糖尿病患者でも既に確立しているが,脱水や低血糖症状がマスクされるなどの副作用に注意が必要である.

冠動脈疾患合併例へのアプローチ

著者: 中川晋

ページ範囲:P.1976 - P.1978

ポイント
●糖尿病を合併した虚血性心疾患例には多枝病変が多く,狭窄も高度で,粥腫破綻から潰瘍形成や血栓形成をきたしやすい.
●無痛性心筋虚血が高頻度で,発見や治療に遅滞を生じることが間々ある.
●一度心筋梗塞を起こすと,心原性ショック,心不全,梗塞再発の頻度は高く,再灌流療法導入後も,死亡率は数倍と高率である.
●急性心筋梗塞急性期から積極的にインスリンを使用した厳格な血糖コントロールを行うことにより,予後改善が期待できる.
●1枝病変にはPTCAが,多枝病変にはバイパス術が選択される.
●わずかな冠動脈疾患のサイン(自覚症状や心電図変化)を見逃すことなく,速やかに診断・治療のプロセスを踏み,早期発見を心がける。

患者教育への様々なアプローチ

糖尿病患者の指導に困ったら—心理的アプローチ

著者: 石井均

ページ範囲:P.1982 - P.1984

ポイント
●糖尿病はその治療の大部分を患者のセルフケア行動に依存している.
●良い治療結果を得るためには,患者の行動変化を援助する方法を知らなければならない.
●そのために必要な情報は,糖尿病とその治療に対する患者の考えかたや感情,セルフケア行動の具体的内容,および環境条件である.
●変化させていく方法としては,考えかたや感情に介入する方法,行動目標を段階的に設定する方法がある.いずれにせよ,患者とともに問題解決していくという態度が重要である.

患者教育に利用する教育資源

著者: 渥美義仁

ページ範囲:P.1985 - P.1987

ポイント
●糖尿病患者の治療に欠かせない患者教育における医師の主な役目は,患者が食事療法や運動療法の必要性を認識して実施する動機づけと,その生活を継続するよう援助することである.
●この役目を果たすには,医師を中心とする医療サイドの多大なエネルギーを必要とする.このエネルギーを効率よくするために様々な教育資源がある.
●糖尿病として診断されたばかりの患者さんに対する初期教育・指導から,インスリンの指導,患者自身が継続して学べる月刊誌まで,種々教育資源を活用することができる.

糖尿病患者のよりどころ—日本糖尿病協会への案内

著者: 後藤由夫

ページ範囲:P.1988 - P.1990

ポイント
●糖尿病患者の不安を最も和らげるのは,同じ糖尿病患者の体験談である。
●日本糖尿病協会は,糖尿病患者友の会の全国組織として設立された.現在会員数は約75,000名であり,患者のみならず医療従事者も会員となることができる.入会手続きは簡便なうえ,新たに友の会を設立することも容易である.
●入会に伴うメリットは,療養指導雑誌『さかえ』による情報の入手,支部主催のイベントへの参加などを通し,糖尿病に対する理解を深め,患者の不安を減じることにある.

対談

糖尿病の新しい患者指導—患者さんの行動変容を促す臨床的アプローチ

著者: 渥美義仁 ,   石井均

ページ範囲:P.1993 - P.2001

 渥美 現在,糖尿病の患者数は690万人ともいわれますが,その患者さんを日々診ているのは,多くは糖尿病専門医でない医師です.そういう医師にとって,例えば血糖値をみてインスリンを変更したり,新しい薬剤を検討したりという医学的な治療法は学校や研修で教わってきていると思います.けれども糖尿病の実際の診療では,それだけでは限界があるわけです.
 本日は,糖尿病治療において患者さんに心理的アプローチを応用することを積極的に進めて成果をあげていらっしゃる,石井 均先生にお話を伺います.石井先生,まず糖尿病診療における現状から解説していただけますか.

理解のための32題

ページ範囲:P.2003 - P.2009

カラーグラフ 内科医が知っておきたい眼所見・2

糖尿病と眼(2)

著者: 北野滋彦

ページ範囲:P.2016 - P.2018

 糖尿病による眼合併症は,糖尿病の細小血管障害や神経障害を基盤として,眼科領域のあらゆる部位に何らかの病変をもたらしている.しかし,このなかで直接失明に結びつく可能性が高いのは,やはり糖尿病網膜症であり,実際に成人失明の原因疾患の第一位を占めいている.今回は,糖尿病眼合併症の代表である糖尿病網膜症について詳述する.

連載

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.2019 - P.2024

図解・病態のメカニズム 胆道疾患・1

胆汁分泌機構

著者: 滝川一

ページ範囲:P.2011 - P.2014

 胆汁分泌は肝の重要な機能の一つであり,胆汁中に種々の内因性および外因性物質が排泄されるが,これには表1に示すような物質がある.
 胆道は図1に示すように肝細胞の間隙として存在する毛細胆管に始まり,これらが合流して肝内の細胆管,胆管となり,最終的に総胆管となりVater乳頭で終了する.

演習 腹部CTの読みかた・12

腹部膨満,便柱狭小にて発症した55歳の女性

著者: 那須政司 ,   岩田美郎

ページ範囲:P.2025 - P.2033

Case
 55歳,女性.主訴:腹部膨満感および便柱狭小.1カ月前より腹部膨満感を自覚し,便の太さがやや細くなったとも感じていた.下剤の内服にて症状は一時的に軽快したが,2〜3日前より腹痛・嘔気が出現したため外来受診となった.
 既往歴,家族歴に特記すべき事項なし.理学的所見に異常なし.臨床検査データではWBC 5,300/μl,RBC 4.23×106/μl,Hb 11.8g/dl,Ht 36.2%,血小板 23.1×104/μl,CRP 0.81mg/dl,ESR 46mm/hr,BUN 8mg/dl,Cr 0.6mg/dl,Alb 4.1g/dl,LDH 884U/l,腫瘍マーカーはCEA 1,686ng/ml.なお,免疫便潜血反応は陽性であった.注腸検査が施行され,下行結腸に約5cmにわたる全周性の狭窄像が認められた.

Drug Information 副作用情報・31

フルクトース,キシリトールの危険性—とくに糖尿病患者で危険が大

著者: 浜六郎

ページ範囲:P.2035 - P.2038

 高カロリー輸液中に死亡した4例を含む重篤なアシドーシスの9例が1990年,医薬品副作用情報1)で初めて報告された.また1991年にも死亡7例を含む重篤例合計17例が報告された2).その後もしばしば警告や報告がなされ3,4),1990年から1997年に報告された死亡者数は合計41人となったと報道された5).1997年6月の緊急安全性情報6)や同年9月の厚生省の医薬品安全性情報7)では,ビタミンB1未投与が原因として強調されたが,そのような例は15例中9例にすぎない.1991年までに報告された7例の死亡例にはすべてトリパレン®が使用されていた2)
 ニュージーランドでは,フルクトースやキシリトールがアシドーシスを生じやすいことが判明した1970年代初め頃に既に中止になっている.高カロリー輸液によるアシドーシスは単にビタミン不足だけが原因ではない.そこで輸液成分そのものの安全性についても検討し,その結果をTIP誌に掲載した9).さらに最近,エパルレスタット(キネダック®)の肝障害に関連し,その危険/益比9,10)を検討していたときに注目すべき論文11)を発見した.

続・アメリカの医学教育 スタンフォード大学病院レジデント生活・8

救急外来

著者: 赤津晴子

ページ範囲:P.2039 - P.2042

ER
 数年前から始まったアメリカのテレビドラマ「ER」が人気を呼んでいる.ERとはEmergencyRoomの略で,救急外来のことである.救急外来はアメリカの医療機関のなかで,ある独特の位置を占めている.一つは,アメリカの外来はたいていどこでも予約制のため,今日診てもらおう,と思ってもすぐには予約が取れない.そこで緊急患者は救急外来を訪ねることになるのであるが,この「緊急」という言葉の解釈が人によってだいぶ異なる.したがって,救急外来には救急車で瀕死状態で運ばれてくる重症患者から,心配だからとにかく今日のうちに診てもらいたい,とやって来る患者まで,様々な容態の人々でごった返すことになる.もう一つは,医療保険を持たない人口の増加に伴って,救急外来がプライマリ・ケアの代わりに利用されるようになりつつあるという側面である.
 スタンフォード大学病院の救急外来には約25床のベッドがあり,そこでは救急医療を専門とするAttending Physician,インターン,レジデントのほか,内科,外科,小児科のインターンとレジデントが日夜仕事をしている.このうち3ベッドがtrauma(救急外科)用で,外傷のひどい患者専用である.内科のインターンあるいはレジデントとして救急外来勤務につくと,小児を除き,大人の患者であれば,産婦人科系,精神科系,眼科系をはじめ軽外傷,皮膚病など,内科疾患に限らず様々な患者を診ることとなる.

CHEC-TIE—よい医師—患者関係づくりのために・23

診療コストと検査の選択が医師—患者関係にかかわる

著者: 箕輪良行 ,   柏井昭良

ページ範囲:P.2044 - P.2045

 症例:高額な検査を希望した脳梗塞を疑う男性
 イシカワさんは,話しづらさと後頸部の不快感を訴えて受診した48歳の男性である.1週間ほど前から自覚症状があり,ゴルフクラブをスイングするといつも通りにならないという.不動産の営業担当でやり手のイシカワさんは,酒,カラオケ,タバコはもちろん,つき合いは何でもOK.若いときは国体のスキー候補になるほどのスポーツマンだった.
 「親は血圧が高くて,脳卒中で亡くなりました」診察すると血圧は156/104mmHg,脈拍72回,軽度肥満であった.神経学的所見では著明なものはなく,内頸動脈雑音や心雑音を認めない.意識消失,痙攣,嘔気の病歴はなく,心房細動もみつからなかった.高血圧がみられ,家族歴もあり脳梗塞のリスクはあるが,現在は所見がない.一過性脳虚血発作や脳梗塞も疑われた.

医道そぞろ歩き—医学史の視点から・43

強靱な意志を貫いた博物学者シーボルト

著者: 二宮陸雄

ページ範囲:P.2046 - P.2047

 シーボルトはヴュルツブルク生まれのドイツ人で,ヴュルツブルク大学で医学を学んだのち,オランダ領であったインドネシアにオランダ軍医として赴任した.シーボルトが当時唯一の外国人居留地であった長崎の出島に来たのは,文政6年(1823年)の7月である.シーボルトはオランダ商館付医官として来日したのであるが,オランダ政府から日本と日本人に関する広汎な調査を命じられていた.
 折しも日本の先覚的な医者の間に西洋医学への抑えがたい渇望があり,長崎のシーボルトの学塾「鳴滝塾」には優れた若者たちが各地から集まってきた.文政9年(1826年)にシーボルトが商館長に同行して江戸まで旅をしたときには,江戸でも多くの医者が彼の宿舎を訪れて情報を交換した.

medicina Conference・27

発熱,四肢の痛みを呈した53歳の男性

著者: 東賢次 ,   松井邦彦 ,   原田直樹 ,   早崎知幸 ,   石橋大海

ページ範囲:P.2048 - P.2058

 症例:53歳,男性.職業:塗装業.
 主訴:発熱,四肢の痛み.
 既往歴:50歳時,アルコール性肝機能障害,アルコール依存症.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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