icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina35巻12号

1998年11月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病の患者を受け持ったら 合併症にどう対応するか

高血圧合併糖尿病における降圧剤の選択

著者: 林道夫1 藤田敏郎1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院第4内科

ページ範囲:P.1973 - P.1975

文献購入ページに移動
ポイント
●糖尿病,高血圧はともに心疾患,腎疾患の危険因子,増悪因子であり,糖尿病患者の血圧は非糖尿病患者に比べより積極的にコントロールする必要がある.血圧が130/85mmHg以上の場合,降圧剤治療の対象となる.
●薬剤選択に際してはACE阻害剤が第一選択となるが,腎機能低下者や高カリウム血症のあるものには慎重に投与すべきである.ACE阻害剤以外には長時間作動型カルシウム拮抗剤が用いやすい.
●少量利尿剤の降圧効果やβ-blockerの虚血性心疾患予防効果は糖尿病患者でも既に確立しているが,脱水や低血糖症状がマスクされるなどの副作用に注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?